2013.6.25
6月25日、杉並区O邸では「土台敷き」を行いました。
土台敷きとは、鉄筋コンクリートの基礎の上に
「土台」と呼ばれる木の材を敷いて固定していくこと。
土台敷きで重要なことは確実に水平に土台を敷くこと。
木には若干の反り・曲がりがあり、
鉄筋コンクリートの基礎も完全に水平ではありません。
ただ敷いただけでは水平な土台は作れないのです。
ではどのように水平に土台を敷くのか、簡単にご説明します。
(1)まずすべての土台を一旦敷きます。
「基礎パッキン」を土台の下に敷いておきます。[写真手前、四角く黒い板]
基礎と土台の間に隙間をつくり、床下に空気が流れるようにする為です。
(2)次に、土台の一番高いところを基準として
一人が土台の各ポイントで差し金(直角の定規)を当て、[写真左]
一人が水平器で水平を見ながら[写真奥]
各ポイントが基準より何mm低いのかを見ていきます。
(3)低かったポイントには「パッキン」を入れ、高さを上げていきます。
「パッキン」には1mm、2mm、3mmのものがあります。
(4)ボルト(金物の一種)で基礎と土台を固定します。
(5)水平がとれるまで(2)~(4)を繰り返します。
とは書いてみたものの、
やはり大工の仕事を言葉だけで説明するのは難しい。
大工さん曰く、
土台敷きは建て方に比べて地味な作業だけど、
建て方以上に重要な仕事。
なのだそうです。
鯰組 櫻井