家づくりの裏側!O邸(二世帯で住む家)

壁じゃくり

2013.8.23

盆明け、O邸では外部工事を行っています。

工場では外部木枠の加工中。

「木枠」は開口部の周りに取り付ける材のことで、

外壁より外側に取り付けるものを「外部木枠」と言います。

 

下の写真は外部木枠に溝を突いているところ。

「溝を突く」というのは現場用語で、「溝を掘る」ことを意味します。

DSCF9952

この溝が今回のタイトルの「壁じゃくり」。

「しゃくり(じゃくり)」もまた現場用語で、溝のことを意味し、

「しゃくる」といったように動詞にもなります!

↓ 壁じゃくり

IMG_2075

この「壁じゃくり」に入るのは、、左官!!

これには大きく2つの理由があります。

1つ目は、「壁じゃくり」が左官の仕上げ面の目安になり、

仕上がりが揃いやすい、ということ。

2つ目は、木枠や左官が年月を経て痩せたり、建物が揺れたりした場合に、

木枠と左官の間に隙間ができない、ということ。

 

なるほど!!

 

今では「壁じゃくり」をしない家づくりも多いそう。

丁寧な家づくりに欠かせない「壁じゃくり」なのでした。

 

鯰組 櫻井