2014.6.13
屋根を架けたら、次は「間柱(まばしら)」です。
そして、
ひと通り「間柱」を付けてまわった後、「窓台・まぐさ」を付けていきます。
… いっきに いろんな用語が出てきましたね。
1コ1コ整理していきましょう。
まず、「間柱」
文字の通り、「柱」の「間(あいだ)」に取り付けていくから、「間柱」
ね? 分かりやすいでしょ?
「間柱」と比較して 「柱」は とてもとても重要で、「柱」が無いと建物そのものが ぜんぜん成り立たないのだけれど、
極端な話、「間柱」は無くたって、”構造的” には さして問題は ありません。
でもね、”外壁の合板を留めるための受材” として、「間柱」は 立派な役目を果たしているのです。
そして、「窓台・まぐさ」
「窓台」、「まぐさ」、どちらも サッシが設置される予定の箇所に登場する部材なのだけれど、
下で頑張っているのが「窓台」で、上で頑張ってるのが「まぐさ」です。
役目は似てるんだけれど、上と下で呼び名が違うってのが、面白いよね!
▲「間柱・窓台・まぐさ」の図解。 ついでに「仮筋」も載ってるよ。
「あれ? この図中に ちょいちょい出てくる ”太い間柱” って何なのさ! 間柱のクセに主張しすぎじゃない!?」
と思った、そこのアナタ。
鋭い! じつに鋭いです!
この「太い間柱」、無意味に太いのではありません。
では、なぜ太いのでしょう?
ヒントは、外壁の合板 です。
外壁の合板は規格寸法が決まっていて、
3×6板(さぶろく-ばん) とか、
3×8板(さんぱち-ばん) とか、
3×9板(さんきゅう-ばん) とか… いろいろあります。
(この物件では 3×9板 を使いました)
合板と合板の継目にあたる部分の間柱は、
合板を留める釘が しっかりと打てるように、
通常の間柱よりも太い間柱になっているのです。
▲こんな感じに。
ちなみに、
3×6(さぶろく) とか、 3×9(さんきゅう) とかの単位は、
すべて ”尺(しゃく)” です。
21世紀の このご時勢に、いまだ ”尺” という単位が息づいているなんて、
なんだか ワクワク しませんか?
鯰組 宮原(現場監督)