2014.7.1
今回の お話は、
「屋根を架ける」
http://www.yoshikawano-namazu.com/komado/?p=2482
の 続編。
建築にさほど詳しくない人でも、 「屋根」 という言葉には、きっと馴染みがあるはず…
…なのですが、
ひとくくりに 「屋根」 とは言っても、 これが 案外、 実に さまざま。
「屋根」 には、
いろんな 「素材」 (例: 瓦・銅板・スレート etc… ) があって、
いろんな 「方法」 (例: 菱葺き・柿葺き・檜皮葺き etc… ) があります。
Y邸では、
「ガルバリウム鋼板」 という素材を使って、
「瓦棒葺き」 という方法で、屋根を葺きました。
それでは、
屋根を葺いていく手順を見ていきましょう。
1.ルーフィングを貼る (前回はここまでを見ていきましたね)
2.ルーフィングの上に 「心木」 を付ける
「瓦棒葺き」 特有の、 「心木」 です。
断面寸法が 30mm × 40mm 、通称 「いーにっさん」 と呼ばれている規格の木材を、等間隔で並べていきます。
【参照】
「いーにっさん」
→ http://www.yoshikawano-namazu.com/komado/?p=1748
3.屋根の先端に 「唐草」 を付ける
「唐草」 という部材は至って地味な存在ですが、
屋根の先端で 「水切り」 として密かに頑張っている、健気なヤツです。
4.葺き板を曲げ加工する
ぺらぺらだったガルバリウム鋼板が、機械によって、あれよあれよと曲げ加工されていきます。
画面向かって、右が加工前。左が加工後。
5.葺き板を葺く
さきほど機械で曲げ加工した葺き板を、心木と心木の間に葺いていきます。
美しいですね。
6.心木の上に 「かっぱ」 をかぶせる
▲瓦棒葺きのできあがり
鯰組 宮原(現場監督)