2014.9.2
どうも どうも。
みなさま、ひさかたぶりです。
えー、またしても 派手に怠けてしまいました。
見れば、Y邸の最後の更新、ほぼ1ヶ月前じゃないですか! …… 嗚呼 猛省。
さてさて、気を取り直して。
家作りの最終章、 「仕上げ工事」 について、一緒に見ていきましょう。
今回は 【建具編】 と銘打っておりますが、
【左官編】 【壁紙編】 と、順次更新してまいりますので、乞うご期待!
というワケで、今回は 【建具編】
まずは前回記事の復習から。
前回は 「建具採寸」 の様子を紹介しました。
(前回記事は こちら→ http://www.yoshikawano-namazu.com/komado/?p=2712)
▲建具採寸の様子
そして、こちらが、建具取付後の様子
ちなみに、「建具取付」のことを 建築用語で、 「建具吊り込み」 と言います。
独特な言い回しですよね。
建具の表面は 「シナ」 という種類の木。
白っぽくて クセの無い、やわらかい風合いの樹種です。
こちら、フローリング面に取付した 「戸当り」 です。
通称:きのこ
▲きのこ
「きのこ」 って響きが、なんか かわいい。
お次は 「玄関引戸」 です。
まずは建具の調整から。
▲鉋(かんな)で建具を調整
既製品の建具とは異なり、ひとつひとつ手作りしている建具は、
現場での微調整が、どうしても必要になります。
吊り込む → 外す → 調整 → 吊り込む → 外す → 調整 → 吊り込む → 外す → 調整……
の繰り返し。
具合を確かめながら、慎重に慎重に 建具を調整していきます。
なお、
建具吊込みまでに、引戸レールのスタンバイも お忘れなく。
▲レールの埋め込みは 左官屋さんの工事区分だったりします
調整の末、
見事、玄関引戸が吊り込まれました。
さて、最後は 「障子」 です。
こちらも、基本は玄関引戸と同じ。
地味ですが、
吊り込む → 外す → 調整 → 吊り込む → 外す → 調整 → 吊り込む → 外す → 調整……
の繰り返しです。
ところで、みなさん。 こちらをご覧下さい。
「タテ桟」 端部の、アップ画像になります。
▲建具を横倒しで撮影したため、タテとヨコが あべこべになってます。すみません。
ここでクイズ!
このタテ桟 端部、じつは、必要以上に長い状態なんです。
それはナゼでしょ~か?
↓
↓
↓
↓
↓
正解は…
長めに用意したタテ桟の端部を削ることによって、建具の調整をしている。
で~した!
▲建具調整の様子 (タテ桟の端部を削り落としています)
ひと通り調整が終わったら、いったん持ち帰って、障子紙を貼ります。
▲ひと通り調整が終わった状態
完成品がこちら。
さぁ、次回は 【左官編】 です。
お楽しみに。
鯰組 宮原(現場監督)