2014.10.2
アンコール(?) にお応えして
【建具編】 に引続き、 【建具編②】 を お送りいたします。
【建具編②】 では、 【建具編】 で取り上げきれなかった建具について
見ていきましょう。
さて、
今回 取り上げるのは 『上吊式引戸』
▲これが 『上吊式引戸』 だ!
え?
なに?
”普通の引戸との違いが分からない” って?
まあ、慌てなさんな。
これをご覧あれ。
▲ …う、浮いてる!?
はい、そうです。
浮いてます。
あ、念のため申し上げますが、超能力ではありませんよ? もちろん。
『上吊式引戸』 という名称からも察しがつくとおり、
扉を上から吊っているのです。
だから浮いてます。
▲ 「上吊レール」 と 「滑車」
▲ 「滑車」 を建具に組み込んだ状態
『上吊式引戸』 のメリットは、何といっても、
敷居が すっきり すること。
通常の引戸であれば必要になる敷居の溝が、一切不要です。
バリアフリーですね。
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以下、おまけ。
おまけ①
『鎌錠』
▲ 上が通常、下がロック状態
下の画像、にょきっと飛び出してるのが 「ボルト」 で
丸いツマミが 「サムターン」
サムターンを回すと、ボルトが出てきます。
ボルトの形状が、まるで鎌のようなフックになっているので、
『鎌錠』 って呼びます。
▲ 「受け座」(=画面右) にボルトが掛かることで、扉がロックされます
▲ これが 『鎌錠』 の内部構造だ!
(=画面左が「受け座」、画面右が「鎌錠本体」)
おまけ②
『敷居すべり』
▲ 障子
敷居の溝には、通常、建具の動きを良くするために
『敷居すべり』 という部材を用います。
プラスチック製のものが一般的には流通していますが、
Y邸では、建物全体の雰囲気に調和するよう、
”竹製” の 『敷居すべり』 を使用しています。
▲ 障子の敷居 (竹製の敷居すべり)
鯰組 宮原(現場監督)